第18章 信愛
相「ホントに、2人、仲良しだったんだよ!!
....羨ましくなるくらい、翔ちゃんは、
ニノのこと大事にしてたんだよ!!」
櫻「.......」
松「一緒にいる空気感....つーか、
2人でいるのが、ホントに自然な感じでさ…」
大「あの信頼し合ってる感じがさ、
すげー、あー、いいな.....って
思って見てたんだよ。」
櫻「.......」
俺は、みんなが話してくれてるのが、
嬉しくて、でも....申し訳なくて....
泣きそうになったけど、
だけど、泣いたら、
翔さんは困るだろうから、
奥歯に力を入れて、必死に堪えた。
翔さんは、始めのうちは、
困惑した顔をしていたが、
今は、何とかして大切なことを
思い出そうともがいているように見えた。
俺のことをじっと見つめて、
逡巡する翔さんの瞳に、
俺は黙って見つめ返した。
松「....どう?...思い出しそう?」
おずおずと松潤が聞いた。
櫻「ニノのこと好きだよ...
でも、やっぱり...二人だけでいたことは、
...ごめん...思い出せない…」
苦しそうにそう吐露する翔さんは、
がっくりとうなだれる
そんな姿がたまらなくて、抱きしめたいけど、今はできない。
こんなに困らせているのは、
自分なんだとそう思うと、苦しくて、
切なかった。