• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第15章 秘密



不意に、大野さんが顔を近づけたかと思うと、
俺に唇を重ねてきた。

その瞬間が、
まるでスローモーションのようで、
全く現実味がなかった。

大野さんの唇が優しく動いて、
俺の唇を啄み始めたところで、
俺は我に返り、大野さんの胸を押した。

大「...キスだけ..だから...」

そう言ってまた顔を近づけてくる
大野さんの髪の香りに、
一瞬、ニノの笑顔が浮かび、
今度はしっかりとした拒絶のために、
立ち上がった。

「..こんなの...ダメだよ...」

泣きそうに眉毛を下げて
俺を見る大野さんの顔がたまらなくて、

俺は顔を背けて、

「帰る...」
とその場から、逃げ出した。



(なんで、そんなこと言うんだよ...)

俺はまだ混乱する頭を整理出来ず、
夜の町を当てもなく歩き出した。

/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp