第13章 幸福
幸いに、シーズンオフの上に、平日。
自転車は直ぐに借りられ、しかも、
レンタル屋のオヤジの計らいで、
二時間分の料金で半日いいって...
ニノは、大喜びだったが、
(どこ行くっつーの...半日も...
それ乗って..まさか、
アウトレットってわけにもいかないでしょ)
..からの....
二人乗り、なう。
二「簡単だね~思ったより♡」
ご機嫌なニノの後ろ...
.........
...........♪
いいじゃん♡この眺め♡
一生懸命ペダルをこぐニノのお尻が、
(やべ~♪超かわいい♡♡)
乗り気じゃなかった俺...
...乗ってきた♡♡♡
近づくに近づけない、微妙な距離感が、
逆にそそる...♡
二「翔~!!見て...から松林、きれーだね」
「うん...そーだね...」
から松なんちゃらより、俺は目の前の、
規則正しく左右に揺れるケツに、
もう釘付けだっつーの!!!!
やっべ!!!いいわ...これ...♡
純粋に、景色とサイクリングを楽しむニノと、
邪念だらけの俺を乗せ、
真っ赤な二人乗り自転車は、木立の中を、
滑るように、走っていった。