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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第65章 答え


ー翔sideー


斗真との事があってから初めてのレギュラー番組の収録。
久し振りの5人揃っての仕事がこんなにも憂鬱なんて事は無かった。


楽屋に入ると一足先に来ていた相葉くんが顔を上げる。


雅紀「翔ちゃんおはよ!」


「おはよ相葉くん」


そのまま俺は定位置ではない、相葉くんの隣に座った。


雅紀「ん?どうしたの?」


「ごめん…今日は…ううん、暫くは相葉くんの隣に居てもいい?」


雅紀「いい…けど。松潤とは…まだ?」


「………うん」


雅紀「松潤の事…まだ許せない?」


テーブルにスマホを置いた相葉くんが俺と正面から向かい合う。


「………違うんだ」


雅紀「違うって…他に何かあったの?」


「………」


言葉にならなくて…声が詰まる。


雅紀「翔ちゃん?」


相葉くんが心配そうに、そっと俺の肩を抱いた。


「………ごめんなさい…ごめん…」


相葉くんの優しさに触れた瞬間、俺はこらえていた涙を溢した。


「っっ、く…ごめ…」


雅紀「大丈夫。誰も居ないから。大丈夫…」


そのまま俺を抱き留め、相葉くんは俺の涙が止まるのを待ってくれた。
優しく背中を撫でる相葉くんの大きな手に俺はほんの少しだけ安心した気がした。
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