第9章 結婚式
最後の一枚を落とすと、そこには一糸纏わぬ翔の姿。
もうすぐ臨月になる大きな曲線を描くお腹が余計に翔の色気を掻き立てる。
結婚してる友達の中には…妊娠中のあの体型見たらヤる気削がれるなんて言ってた奴も居たけれど…馬鹿だな。
普段より…こんなに色っぽくて綺麗じゃねぇか。
俺はただただ翔のその美しさに見とれて…無言でビデオを回していた。
翔「潤…黙ってないで何とか言って…」
沈黙に耐えきれずに翔が顔を上げた。
「あ、ごめん…あんまり綺麗だったから…」
翔「そんな事ない…」
「何言ってんだよ。翔…女神みたいだ」
翔「………」
「ねぇ。立ってこっち向いて?」
翔「え?」
「ね?」
「う、ん…」
お腹を抱えながらゆっくりと立ち上がる。
「本当マジで綺麗…」
翔「潤…潤もこっちに来てよ」
「分かった」
ベッドが映る場所にビデオを置いて俺は翔の元へ移動した。
翔「ん…」
唇を重ねながら、俺は自分のタキシードを脱ぎ、俺も裸になった。
「今…裸の俺達映ってる…」
翔「もう…言わないで…」
「翔綺麗だよ」
後ろから翔を抱き締め、その大きなお腹を撫でた。
「………こんなに誰かを愛しいなんて思ったの初めてだ。式の時さ…扉開いて真っ白のタキシード着た翔見た時思ったんだ。『俺の命を懸けて…この人を守っていこう』って」
翔「潤…」
「もう一度誓うよ。私松本潤は…櫻井翔を妻とし…病める時も健やかなる時も…決して変わらぬ愛を誓います」
翔「………ぐすっ…もう…泣かせないでよ…」
「………誓います」
翔が振り返り、俺を見つめた。
翔「………私櫻井翔は…松本潤を夫とし…病める時も健やかなる時も…決して変わらぬ愛を誓います」
「………翔…」
胸の奥が熱くなる。
翔「誓いのキスは?」
「ふふっ、了解」
俺はもう一度、翔に唇を重ねた。
翔「ん…ふ…」
深く、舌を差し入れ、翔の口内を堪能し、翔もそれに応え舌を絡めた。
俺は舌を絡めながら、ゆっくりと翔をベッドに押し倒した。