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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第9章 結婚式


ー翔sideー


潤「一泊旅行に行かない?」


突然の潤からの提案に俺は洗濯物をたたむ手を止めた。


「どうしたの急に」


潤「うん。もうすぐ俺映画の取材とか番宣で忙しくなるし…翔もお腹大きくなって少しずつ動き辛くなってるから今ならまだ行けるかなって。遠出は出来ないけど一泊で温泉とか…どうかな」


確かに…来年早々潤は映画の公開が2本も控えてるし…子供が産まれれば俺も暫くは子育てに専念しないといけないし…今から時間が取れる。


「………うん。行きたいな」


潤「よし!じゃあ今回は俺に任せて?良い場所見つけたから」


「そうなの?じゃあお願い。楽しみにしてる」


潤「オッケー」


「よいしょ…」


たたんだ洗濯物を直そうと立ち上がると潤が支えに来る。


潤「大丈夫?」


「うん、ありがと」


潤「………後2ヶ月か…」


潤が後ろから俺を支えながらお腹を撫でた。


「………うん」


すると答えるかの様にモコモコとお腹が動いた。


潤「おー今日も元気だな」


嬉しそうに、潤がかがんでお腹に顔を当てた。


ドラマでよく見る光景が目の前に広がってる。
幸せを噛み締めるって…正にこの事。


旅行先でサプライズウェディングが待っていようとは知らずに俺は潤と一緒に幸せに浸りながら大きな自分のお腹を撫でていた。
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