第55章 険しい道の始まり
翔「う…ん…」
ゆっくりと翔が目を開いた。
「ごめん…激しくし過ぎた…」
翔「………」
翔が静かに首を振る。
ベッドに横たわる翔の綺麗な裸体をそっと撫でた。
翔「………何時…?」
「もうすぐ12時」
翔「そっか…お昼…」
起き上がろうとする翔の身体を押さえた。
「俺が作るよ」
翔「いいの?」
「うん。今日は…ずっとこうしてたい」
翔の身体を引き寄せて抱き締める。
翔「うん…俺も…今日は潤とこうしてたいな…」
優しく微笑む翔はとても綺麗で…。
また下半身に熱が溜まるのを必死に耐えた。
啄む様にキスを何度もしながら翔をまたベッドに横たえる。
「待ってて?美味しい昼ご飯作るよ」
翔「ありがと潤」
「………服着ないで?太陽が帰って来るまでそのまま」
翔「ふふっ、もう…」
順調だった。
お互い寄り添えて…協力しあえて。
幸せは変わらなかった。
この日から数ヵ月は。
でもあんな事になってから…歯車が狂い出した。
どうしてだろう…。
俺達はただ…もう1人だけ。
欲しいだけなのに…。
神様…どうして…。
居るなら…教えてくれよ…。
もう翔を…苦しめないで…。