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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第53章 ハワイでのハネムーン


ー智sideー


かずとの結婚式を終え、おいら達は旅行へと繰り出した。


おいらは予定を立てるのが苦手だから…かずに任せてしまった。


元々出不精のかずだからどんな場所になるんだろう…そう思ってたけど。


ホテルを出た後、ワイキキのメインストリートであるカラカウア通りに出て来る。


「どこ行く?」


和「ん?釣り」


「へ?」


和「船予約したんだ」


「え…」


驚いたおいらをかずは笑いながら見つめていた。


和「俺見た事なかったじゃん。さとしが釣りしてるとこ。だから…見てみたい」


「いいのか?」


和「うん。行こう?タクシー拾わなきゃ」


かずが手を伸ばし、おいらの手を繋ぐ。
突然の行動に驚いてかずを見つめると…にっこりと笑っていた。


和「………いいよね?ハワイだし」


そう言えば…3人子供が居ると手を繋ぐ事も無くて。
いつも握っているのは子供達の小さな手だったから。


本当に…久し振りの2人きりの空間。


和「今だけ…翔さんみたいに素直に甘えたいな」


「今だけじゃなくてもおいらはいつでもオッケーだけどな」


和「ふふっ」


握られた手をギュッと握り返すとおいら達は並んで通りを歩き始めた。
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