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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第52章 6年目のハッピーウエディング


ー智sideー


目を覚ますとまだ外は薄暗かった。


「ふぁ…」


伸びをしながらゆっくりと起きると隣で眠る智香が居た。
起こさない様に髪を撫でるとベッドを降りた。


隣のベッドではかずが智也と和香を抱き締めてスヤスヤと眠っている。


そのままおいらはベランダに出て朝日を浴びた。


「いい天気になりそうだなぁ…」


昨日の結婚式のリハーサルを無事に終え、今日は…おいらとかずの結婚式本番。


かずとの関係が始まったこのハワイで…かずと結婚式を挙げる。


結婚して5年目の結婚式…。
沢山泣かせて…苦労させた。
それでもかずは…おいらの側に居てくれた。
愛してくれた。
本当に…おいらには勿体ない。


ちょっとしたサプライズも用意した。
かずが喜んでくれればそれでいい。


和「さとし…?」


振り返るとかずがペタペタとベランダから出て来る。


「悪い。起こした?」


和「ううん。珍しいね早く起きるなんて」


「うん…何か興奮してさ…」


和「そっか…」


「腰大丈夫か?」


和「もう大丈夫だよ」


「そっか」


そのままかずの腰を引き寄せる。


「………ありがとな。かず」


和「ん?」


「おいらを見捨てないでいてくれて」


和「ふふっ、俺が捨てたらさとし…きっと野垂れ死んじゃうからさ…」


「………本当に…そうだよ」


和「………だから…ずっと側に居てよ」


「当たり前だ。ずっと側に居るから」


和「うん」


優しく微笑むかずに…おいらはそっとキスをした。
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