第49章 15周年の始まり
翔「こんな風にしたのは潤だもん」
「え?」
翔の手が…俺の胸元を張っていく。
翔「潤はどんどん格好よくなってく…」
「そんな事ないよ」
翔「あるもん。昔は可細かったし…愛い弟って感じだったのに…今は胸板もこんなに厚くなって…男らしいし…」
「翔…」
翔「こうしてる事が当たり前になっていってる…だから…潤が居ない事が…寂しくてたまんない」
俺を抱き締める腕に力が籠る。
翔「駄目だね…俺…」
「そんな事ない」
翔「潤…」
「それって…それだけ俺の事愛してるって事だろ?」
翔「あ、当たり前…ん…」
翔が言い終わる前にその唇に吸い付いた。
翔「ふぅん…はぁ…」
ゆっくりと離れるとそっとおでこにキスする。
「それだけ惚れさせたなら…口説き落とした甲斐があったって事だよ」
翔「潤…」
「愛してるよ」
翔「俺も…愛してるよ」
「今度オリンピックのキャスターやる時は…着いて行こうかな」
翔「え…本当に?」
「時間が許す限り一緒に居よ…」
翔「潤っっ!」
「おっ、と…ふふっっ」
翔が俺に飛び付きそのまま押し倒される。
「太陽そろそろ起こさないといけないよ?奥さん」
そう言いながらも俺はシーツを落としながら翔の腰を撫でる。
翔「火を付けたのは誰?責任取ってよ旦那さん」
クスクス笑いながら俺達はまたシーツの上で絡み合っていった…。