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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第43章 divorce


ー和也sideー


「………」


智「………」


書類に名前を書き終わるとさとしは静かにペンを置いた。


「………ありがと」


智「………」


夕方のリビングに俺とさとしは向かい合って座っていた。


「明日にでもマネージャーに出してもらう」


智「分かった」


広げられた離婚届を綺麗に折り畳んで鞄に入れた。


智「かず」


「ん?」


智「体調…どうだ?」


「………大丈夫。今回つわりも少なくて…大分楽だよ」


智「そっか…よかった」


「うん。じゃあもう帰らないと…。智香ちゃん…そろそろ学校から帰って来るでしょ?」


智「うん」


「じゃあ…帰る」


立ち上がったと同時に…さとしが俺の腕を掴んだ。


「さとし…」


そしてそのまま引き寄せられ、さとしの腕の中に収まった。


智「………別れたく…ない…」


「………」


智「かず…」


「………これからは仲間として…仲良くやっていこう?出来る事は協力するから…」


智「愛してる…かず…」


さとしのその言葉に…心がぐらつく。


「止めてよ…駄目…言わないで…」


智「気持ちは変わらないんだ…愛してる…」


「さとし駄目…」


ゆっくりとさとしの顔が近付き、唇が触れる。
その瞬間、お互いの気持ちが爆発した様に感じた。


「さとっ…」


智「かず…」


勢いよくラグの上に押し倒され、俺達は唇を貪りながらお互いの服を脱がせていった。
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