第43章 divorce
ー潤sideー
翔「え?自宅で会うの?」
驚いた表情で翔が俺を見つめる。
「うん。りーだーに今日聞いた。外で会ってどっかにバレたりする事考えると…それが良いだろうって」
翔「………」
複雑な表情で俺を見つめる翔の手をしっかりと握る。
「本人達もそれで納得してるからさ…」
翔「でも…家に入れるって…俺は無理だ…子供だけならまだしも相手もって…」
「うん…」
ベッドで眠る太陽を見つめる翔を後ろから抱き締めた。
翔「………潤…」
「ん?」
翔「………もし…さ…真央ちゃんが…子供…出来てたら…」
「………」
翔「ごめん…何言ってんだろ俺…」
「翔」
翔「………」
「俺の子供は…太陽だけだよ。真央とは出来なかったし考えもしなかった。もし出来てたら…責任は取ってたと思う。でもそれは…真央には悪いけど…男としての責任からだと思う。翔に子供が出来たって知った時…本当に嬉しかった。だってその前から言ってただろ俺。結婚したいって。俺が結婚を考えたのは…翔だけだ。奥さんにしたいって思ったのは…翔だけだよ」
翔「潤…」
「愛してる。初めて見た時から…俺の気持ちは変わらないよ。翔…愛してる」
肩を震わせる翔の横顔は涙で濡れていた。
翔「ごめんなさい…俺…疑ってる訳じゃない。でもにのが苦しんでるの見て…俺達に置き換えちゃって…ごめん…」
「謝る事ない。俺も悪い。別れて直ぐに真央と付き合ったりしなければ…未だに翔を苦しめる事無かった。」
翔「俺が…別れるって言ったから…」
「もう自分を責めるなよ翔。俺達は今こうして結婚して子供にも恵まれた。もう4年になる。でもたった4年だ。先は長い。これからもずっと…側にいて?」
翔「ぐすっ…はい…」
涙を拭いながら俺を見つめる翔に俺は何度も熱いキスをした。