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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第42章 告白


ー智sideー


かずが家を出て行ったあの日から1週間。
今日はレギュラー番組の収録日。


『話がある』


そうかずに言われたおいらは…予定より早くに局入りして楽屋へと入った。


和「おはよう」


「………おはよ」


和「コーヒーいる?」


「あ…うん…サンキュ…」


おいらに背を向けてコーヒーを入れてくれるかず。
その後ろ姿を見ていると…どうしても抑えられない。


おいらはかずの後ろに立ち、そっとその身体を抱き締めた。


和「………入れにくいよ?」


「………うん」


和「………」


「………お腹…大丈夫?」


そっとかずのお腹に手を回すと…かずの手が重なる。


和「今のとこ順調だよ」


「良かった」


和「うん」


「………自分勝手だって分かってる。分かってる…でも…戻って来て欲しい」


和「………さとし…」


「無理か…?」


和「………ごめん…今は…」


「………かず…」


和「コーヒー…飲もう?」


おいらは素直にかずから離れ、ソファーへと戻った。


目の前に置かれたコーヒーを一口飲む。


「………話って…」


和「うん。あのね…」


「うん」


和「………会いたい」


「え…」


和「子供と…母親に会いたい」


「………かず…」


和「会って話がしたい。話さないと…何も決められないから」


そう言ったかずの瞳は…しっかりと俺を捉えていた。


「分かった」


和「お願いします」


そしてこの日から10日後、俺達は…対面する事になった。
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