第39章 雅紀の決意
太陽「ママ…」
「ん?太陽眠たい?」
「んー…」
眠そうに目を擦りながら俺を見上げる太陽を抱っこすると…小さい手がきゅっと俺の服の裾を掴む。
「ねんねしよっか」
トントン優しく背中を叩くと段々と太陽が眠りに落ちていく。
和「かーわいいね…」
既にすやすやと寝息を立てるとも君を抱っこしながらにのが微笑んだ。
綾香「本当可愛い…寝かしつけるのはまだ翔くんじゃないと駄目?」
「そう。潤だとグズってなかなか寝ないんだよ…」
和「智也もだよー。さとしだと寝ないの」
綾香「ママがいいって事かなぁ」
「だねー…」
和「ねぇ」
顔を合わせて微笑み合うと綾ちゃんも笑った。
綾香「嬉しそう。羨ましいな」
和「綾ちゃんと相葉さんの赤ちゃんも早く見たいなぁ…」
綾香「気が早いって。結婚の予定もまだなのに」
「でも決まったみたいなもんだしさ」
綾香「ふふっ。でも…大変でしょ?出産て」
和「そりゃまぁね…」
「人生最大の大仕事、かな…」
綾香「だよね…。どれ位痛いの?」
「もうね…口では言い表せない位」
和「死ぬかと思うよ。むしろ死んだ方が楽かもって位」
にのと頷き合いながら微笑んだ。
綾香「えー…」
「でも…10ヶ月お腹に居た子供にもうすぐ会えるって思ったら…頑張れるんだよね。何が何でも産んでみせるって…」
和「そうそう。それに産まれてきた子見るともう…苦しみが一気に吹っ飛んじゃって」
綾香「凄いね…」
「うん…」
腕の中で眠る太陽を見つめながら…俺はその柔らかいほっぺにキスをした。