第39章 雅紀の決意
それから1週間後。
俺はジュリーさんに呼び出された。
部屋には俺とジュリーさんの2人。
「………」
ジュリー「………先週の件。来週出るわ。さっき出版社から送られて来た原本」
テーブルに開かれた記事が置かれる。
そこに写ってるのは…。
『嵐・相葉雅紀 グループ最後の独身貴族は既に2児の父親!?』
子供2人を抱いた俺と綾ちゃんがしっかりと写っていた。
「………すみません。俺の責任です」
俺はジュリーさんに深く頭を下げた。
「はぁ…。言ったわよね。智と和也が結婚した時に。『最後の独身なんだから暫く結婚は駄目だから気を付けなさい』って」
「はい」
ジュリー「こんな写真取られて…何やってんの!」
「すみません!!」
ジュリー「全く…同棲も聞かされてなかったのに…」
「………」
ジュリー「で、どうするの。別れるの」
「………いえ。別れません」
ジュリー「雅紀」
「結婚を…考えてます」
ジュリー「は!?」
「勿論今直ぐにとは言いません。彼女も…待っててくれてます。だからいずれはと…」
ジュリー「何言ってるの」
「お願いします!彼女との事…認めて下さい!」
俺は床に手を着いて土下座をした。
「それと…この事は自分の口で…説明させて下さい」
ジュリー「………記者会見…するって事?」
「………はい!」
ジュリーさんを見上げながら…俺は強く頷いた。