第38章 夫婦のカタチ
ー雅紀sideー
「ほら、ちゃんと温まらないと風邪引くよ?」
太陽「あーい」
身体を洗い終わった後、太陽くんと一緒に湯船に浸かる。
太陽「ましゃきにぃにだっこ!」
「よーしおいで」
可愛い笑顔で抱き着いて来る太陽くんを膝の上に乗っける。
太陽「ましゃきにぃに、ひゃくかぞえる?」
「そうだね。よし、100数えたら上がり!」
太陽「いーち、にー、さーん…」
「よーん、ごー、ろーく…」
太陽くんと数を数えながらふと、将来の事を考えた。
………家族か…。
俺も考えない訳じゃない。むしろいつも考えてる。
綾ちゃんとよりを戻してからは…ずっと考えてた。
松潤と翔ちゃん。
りーだーとにの。
幸せな家庭を築いてる人たちを間近でみると…俺も…綾ちゃんとなら結婚したい。
綾ちゃんとの子供なら…欲しい。
綾ちゃんに似た女の子…可愛いだろうなぁ…。
「んふふ」
つい笑みがこぼれてしまう。
気付くと太陽くんが指を何度も折り曲げながら首を傾げていた。
途中で分からなくなったみたいだ。
まだ3歳だもんな…。
そんな姿も本当に…可愛い…。
「よし、もう上がろう」
太陽「でもひゃく…」
「今日はパパもママも居ないから特別だよ?内緒にしてたらね」
太陽「ないしょー!」
「よし、お腹空いたな。ご飯食べよう」
太陽くんを抱っこして湯船から上がった。