第28章 Big Fight
ー潤sideー
マンションの鍵を開け、部屋に入る。
「あれ…」
真っ暗だと思っていた奥のリビングから明かりが漏れてる。
俺は鞄と靴を投げ出し慌ててリビングに飛び込んだ。
「翔!?」
リビングのソファーでコーヒーを飲んでいた翔が、勢いよく入って来た俺に驚きながら立ち上がった。
翔「潤…」
「翔…」
翔「………お帰り…」
「た、だいま…」
少し遠慮がちに…俺達は近付いた。
「………」
翔「………」
暫く見つめ合った後、ゆっくりと噛み締める様に翔を抱き締める。
翔「………潤…俺…」
「怒鳴ってごめん…本当にごめん」
翔「俺も…ごめんなさい。潤に最初に話すべきだった」
少し身体を離して優しくキスをする。
「翔。俺は…翔が心配なんだ。翔のヌードなんて見せてまた翔が危険になったら…。だからあんなに怒鳴って…。本当にごめんな」
翔「ううん…その気持ちは…嬉しいよ。俺の事…心配してくれてるから」
「まだ俺の中で消化しきれてないし…心から応援する事は出来ないかもしれないけど…それ以上に翔と喧嘩続けるのは…一緒に居られないとは嫌だ。一晩でも…辛い」
翔「うん…俺も潤の側に居れないのは嫌だよ」
「じゃあ…これで仲直りでいい?」
翔「うん」
にっこりと微笑む2日振りの翔の笑顔。
俺はそのまま翔を姫抱きする。
翔「わっ!潤!?」
「仲直りにえっちは付き物だろ?」
そのまま俺はリビングを出て寝室に向かった。
翔「セットなの?」
「当然。それとも嫌?」
翔「だったら…もっと暴れてるよ」
はにかみながら微笑む翔を連れて寝室に入り、俺達は情熱的に仲直りのえっちを楽しんだのだった。