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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第26章 救世主


ー雅紀sideー


「あ~旅行あっという間だったなぁ」


綾香「本当。楽しかった。まー君疲れてない?運転大丈夫?」


「へーきへーき。あやちゃんこそ平気?帰る前に4人とこ行って」


綾香「大丈夫よ。皆に会いたいし…太陽くんにも」


長期休暇の取れた俺はあやちゃんとカリブ海へ5日間の旅行に旅立ってた。
以外に日本人も少なく、バレる事が無かったからあやちゃんといちゃいちゃらぶらぶな時間を過ごす事が出来た。


そんな帰国する日の朝に入ってたにのからのメール。
『帰ったら直ぐに翔さん家に来いあいばか』


………あいばかは余計だよ…。
でも何だろ直ぐにって。


でもまさか…2人があんな事になってるなんて俺は思いもしなかった。
そして…あやちゃんの以外な能力も。










マンションの駐車場に着いてからあやちゃんの雰囲気が変わった。
何か落ち着かなくて不安げに辺りを見回してる。


エレベーターに乗り、部屋に近付く度にどんどんそれは強くなっていって…。


「あやちゃんどうしたの?」


綾香「うん…ちょっと」


それだけしか答えてくれなかった。


部屋に辿り着き、チャイムを鳴らす。
直ぐにガチャリと扉が開いた。


綾香「え?」


和(翔)「お、お帰りなさい…」


驚いた顔で俺達を見つめるにの。


「ただいま~にの」


すると…


綾香「………誰?」


「は?」


和(翔)「!!!」


あやちゃんが意味の分からない事を言い、何故かにのが驚いた顔をしてる。


綾香「ごめんなさい。お邪魔します」


和(翔)「わぁっ!!」


いきなりあやちゃんがにのの腕を引いて中に入って行った。


「え!?え!?ちょっとあやちゃん!?」


俺は慌てて2人の後を追った。





潤「お、お帰り」


智「おーあやちゃん」


翔(和)「お帰りなさい」


綾香「………嘘…」


リビングでくつろぐ3人を見てあやちゃんは固まっていた。
いや、正確には…翔ちゃんを。
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