第23章 CHANGE!!
ー智sideー
太陽「すぅ…すぅ…」
和「可愛いなぁ…」
かずにしがみついて寝息を立てる太陽くんを…かずは本物の母親の様に見つめていた。
「かずのが可愛いけどな…」
和「はぁ?何言ってんの。子供に勝つ訳無いでしょ」
そう言いながらもかずは微笑んでた。
和「いつ出来るのかな…俺達の子供…」
「………出来るよ。まだ結婚したばかりだぞ。あせんなよ」
和「分かってるけど…」
「ん?」
和「太陽くん大きくなる度に焦っちゃって…」
「………」
和「こうやってさ…川の字で寝るの…夢なんだ。俺は…そんなに長い期間出来なかったから…」
「かず…」
ぽんぽんと太陽くんを寝かし付けるかずの手をおいらは握る。
「おいら達はずっと一緒だ。この先何十年も。別れたりなんかしない。だから…焦らずに待とう。必ず来るから。おいらとかずの子供」
和「さとし…」
「んー?」
和「………さとしで良かった…」
「なぁんだよぉ」
素直なかずの言葉と笑顔に…おいらはくすぐったくなってしまった。
そんな時聞こえてきた…隣の声。
『あっっ、あぁんっっ…やぁんっっ…そんな駄目っっ…』
『可愛いよ翔っっ…』
『潤っっ…あっっ…あんっっ…』
「………」
和「………また…ですか…」
「だなぁ…絶対おいら達にわざと聞かせてるよな?」
和「ふふっ…太陽くんこっちに居るから起きる心配も無いですしね」
「なぁかず」
和「はい?」
「明日は家で思いきりセックスすんぞ?」
和「ぷはっ。今から決めるんですか?」
「おう!明日は脱・淡白だい!」
和「ふふっ。お手柔らかにね旦那様。淡白にさせない様に…今の翔さんみたいに頑張って色っぽくなりますから」
微笑み合いながら…おいら達はその夜はキスだけで我慢した。
明日の夜の…めくるめく愛の営みに備えて。