第22章 friendship
潤母「いらっしゃい翔くん」
翔「………すみません…太陽…お世話になりました…」
潤母「いいのよ気にしないで。でも…太陽くんそろそろ限界みたいで…きてくれて良かったわ。上がって」
翔「え…」
すると奥から太陽の泣き声がする。
多分父さんがあやしてるんだろう。
「翔。上がろう」
翔「あ、うん…お邪魔します…」
俺達は手を握ってリビングへと向かった。
潤父「ほらほら太陽…ママもうすぐ来るから…あ、いらっしゃい翔くん」
翔「お邪魔しますお義父さん。太陽…!」
太陽「おぎゃぁ…おぎゃぁ…」
眠たいけど眠れないのか…太陽は父さんの腕の中で泣きながら身体を動かしていた。
翔「太陽!」
翔に呼ばれ振り向くと、嬉しそうな笑顔を見せた。
太陽「まんま…まんま!」
そのまま翔に両手を伸ばし、翔を呼んでいた。
翔「太陽ごめんね…」
そのまま翔が駆け寄り、太陽を抱き上げる。
翔「ごめん…ごめん太陽…ごめんね…」
太陽「まんま…」
潤母「良かったわ…翔くん」
翔「本当に…ご迷惑をお掛けしました」
潤父「気にしないでくれ。翔くんが1日でも元気になってくれる事が私達の願いなんだから。潤も太陽も…君が居ないと駄目なんだよ」
翔「はい…俺もやっと…本当に前を向けます」
潤母「いつでもまた頼ってね」
翔「はい」
潤父「今日はもう遅いから帰るといい。ゆっくり休んでくれ」
翔「はい。お邪魔しました。お休みなさい」
「父さん母さんありがとう。また連絡する」
そして俺達家族はまたようやく一緒になる事が出来た。
ようやく前を…ちゃんと前を向く事が出来たんだ。