第22章 friendship
そこからは…太陽の写真のオンパレード。
お宮参りの写真。
初めてのクリスマス。
初めてのお正月。
そして…ほんの1ヶ月位なのに…遠い過去に思える1歳の誕生日。
そしてお義父さんが撮った動画。
幸せそうに…皆微笑んでいた。
翔「………潤…」
映像が終わった後…翔が俺の手を握ってくる。
「ん?」
翔「………太陽って名前…。俺達の未来を…照らしてくれた。だから…太陽って…」
「そうだね…」
翔「ずっと…照らしてくれたのに…何で…会うのが怖かったんだろう俺…」
「翔…」
翔「このままじゃ…永遠に未来なんて無いのに…。忘れてた…俺…」
「翔。太陽を見ると…子供失ったって事思い出すのが怖いって…その気持ちも痛い位分かる。でも…太陽が居ないと…子供の事…前向きにはなれないよ。きっと…皆それを教えてくれたんだ。俺達に…」
翔「うん…うん…」
「忘れる事は出来ない。でも…前を向こう。俺と太陽が居るから。天使になった子も…見てるから。いつかきっとまた…戻ってきてくれるから。だから…翔…」
翔「潤っっ…!」
そのまま翔は俺にしがみついて涙を流した。
翔「太陽…。太陽に会いたい…潤…」
「行こう。太陽に会いに。きっと待ってるよ」
翔「うん…!」
何度も翔は頷き、その場を立ち上がった。