第18章 愛情と愛憎
ジュリー「もう本当にびっくりしたわ」
「すみません」
ジュリー「今マネージャーがスタジオで事情説明してるから
潤「ありがとうございます」
ジュリー「おめでたい事だけど…スケジュール決めなきゃね。今3ヶ月だと…予定は年末か年明けね…」
翔「はい」
ジュリー「ツアーは…どうするの?」
「我が儘ですけど…出来るだけやらせてもらいたいです」
潤「俺達も全力でサポートしますから」
ジュリー「そう言うと思ったわ。もうその方向でスケジュール組んでる」
潤「ありがとうございます」
ジュリー「それとね…翔の電話のメールと着信の事だけど」
「はい」
ジュリーさんが病室の扉を閉め、椅子に座る。
ジュリー「………貴方達が結婚してからかしら…事務所に手紙が届く様になってね。『2人を別れさせろ』『俺は結婚を認めない』『翔は俺の物だ』って…しょっちゅうじゃないの。たまに届く程度だったんだけど…もしかしたらそいつが犯人なのかも」
「そんな前から…?」
潤「どうして言ってくれなかったんですか」
ジュリー「ごめんなさい。こっちで処理出来ると思ったのよ。まさか翔の個人情報まで分かったなんて…そこまで進んでるんならうちも被害届出す事考えた方が良いわね」
「はい…」
事務所にもそんな手紙が言ってたなんて…。
ジュリー「それと…この件が片付くまで妊娠の事は公表しないから。メンバーと家族以外には誰にも他言無用よ」
潤「分かりました」
ジュリー「翔。後1週間頑張りなさい。その後は出来る限りスケジュール緩くするから」
「はい」
ジュリー「じゃあ失礼するわね」
「ありがとうございました」
ジュリーさんは病室を後にした。
「………まさか…そんな事になってたなんて」
潤「うん…」
考えたくない。
考えたくないけど…犯人は…。
潤「翔。俺が守るから。だから大丈夫」
「………うん」
そのまま俺達は強く抱き合った。