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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第18章 愛情と愛憎


「う…ん…」


目を覚ますとそこに広がる白い天井。
何が起こったか理解するのに時間が掛かった。


あ…そうか…俺…楽屋で…。


潤「翔…起きた?」


横を向くと…心配そうに俺の手を握る潤の姿。


「………潤…?」


潤「もう…心配した」


「………ごめん…」


潤「マネージャーから聞いてすっ飛んで来た。もうすぐ撮影に戻らないといけないから…その前に目覚めてよかった」


「ごめん忙しいのに…」


「いいって気にすんな。心配だけど…安心したし…嬉しい知らせもあったしな」


「え…?ていうかここ何処?」


潤「病院。検査終わったから…夕方には帰れるって」


「そう…良かった」


潤「ストレスだと思ってたんだな翔。吐き気と目眩」


そう言う潤は凄く嬉しそうな表情で。


「え…それだけじゃないの?」


そう言うと潤は…俺のお腹に手を当てた。


潤「翔。今…3ヶ月だって」


「………え…」


潤「ここに…いるんだよ。太陽の弟か妹」


「嘘…」


潤「本当。つわりに仕事のストレスが掛かったんだろうって先生が。」


「………赤ちゃん…」


潤の手の上に…俺は手を当てた。


潤「ジュリーさんがもうすぐ来るよ。今からの事について話し合おうって」


「………赤ちゃん…」


潤「そう」


「潤…!」


身体を起こし、俺は潤に抱き着いた。


「嬉しい…嬉しい…」


潤「俺も。これからもっと…頑張ろうな」


「うん…」


まさかこんなに直ぐに2人目を授かるなんて…思わなかったけど。
喜びを噛み締めながら俺は潤と抱き合った。
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