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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第72章 葛藤


ー翔sideー


月日は巡っていった。
20周年の打ち合わせをしながら新築の打ち合わせ。


お義母さん達の計らいで俺達は二世帯住宅に決まり、そこから話し合いは進んでいく。


幸い、雑誌で建築の連載を持っていたから役に立った。


潤の両親が暮らすスペースと完全分離型にはしたくなかったけど…潤に友達が多い事も考慮して一部共有になった。


知り合いの建築士さんに頼み、設計を頼んだ。


潤の希望も汲み取り、何度も話し合った。


翔「じゃあここを通路にして行き来出来る様にして…はい。はい」


こだわっている間に大野家は既に着工が始まってしまった。





和「漸く着工決まったの?」


「うん。来月頭からね」


和「長かったね」


「そうなんだよ。一生に一度の1番の買い物だから金は惜しまない様にって潤がね。まさか地下まで作るなんて…」


和「ふふっ。でもレッスンルームが出来れば個人練習出来るしスタジオ借りなくてもそこでやれるしね」


「うん。それに潤また舞台もやりたいって行ってたからその練習にも使いたいみたいだし…まぁ、地下だったらお義父さん達にも迷惑はかからないじゃない?だからね」


和「でも…ねぇ、何より嬉しいのは…」


「うん。ついに念願の…」


和「お隣さーん!!」


俺達はテンション高らかに声を上げて抱き合った。
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