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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第71章 新たなスタート


綾香「翔くんの事は…気にしなくていいと思う。どう思うかは翔くん次第だし…羨む事はあるわよ。でも悔しいとかかずくんが憎らしいとか思う事はないわよ。親友なら」


「………うん」


綾香「とも君の時も…和香ちゃんの時も…翔くんは喜んでくれたんじゃない?」


「うん」


綾香「だったら今回だって喜んでくれるわよ新しい命が宿ったんだもの」


「ありがとう綾ちゃん」


綾香「それと…智くんとの事は…分かんない」


「………ぷっ」


綾香「ふふっ」


俺達は見つめ合いながら笑った。


綾香「きっと大丈夫よ。それに出来たのは彼の責任でもあるんだからもっと一緒に子育て頑張って貰おうよ」


「そうだね。やって貰う」


綾香「頑張れ。一緒に子育て頑張ろうね」


「うん。頑張ろう」


りん「びぇぇん…!」


「ごめんりんちゃん。うるさくしちゃったね」


泣き出すりんちゃんを俺は慌てて綾ちゃんに返した。
綾ちゃんがあやしてると直ぐに泣き止み、次第に眠ってくる。


「………可愛いな…。この子に会えるの楽しみになってきた」


綾香「男の子か女の子か…どっちに似るのか楽しみね」


「うん」


ここに来た時よりも俺は少し…気持ちが楽になった気がした。
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