第11章 復帰
智「そんなに驚く?」
「いや…だって急に言われたから…びっくりして」
智「だよな」
コーヒーを持ったまま俺はぽかんとりーだーを見つめていた。
智「2人のせいだぞ」
「は?」
智「2人見てて…思ったんだよね。結婚ていいなぁってさ。特に太陽くん産まれてから…」
「そうなの?」
智「うん…ママやってる翔くん見てて思うんだよね。『あー…かずが子供産んだらあんな表情すんのかな』とか…パパやってる松潤見てて『あーおいらも親父になったらあんな感じになるのかな』とか…。2人並んでる時の空気も柔らかくなったっていうか…『夫婦』って…何か馴れ合いになりそうで嫌だったんだけど…2人は愛が深くなったっつーか…本当に愛し合ってんだなぁって…上手く言えねぇけどさ…」
えらい褒められようだな…。
愛し合ってるのは当たってるけど…。
「何か照れる…」
智「だから…かずとならやれそうって思って…夫婦になりたいって…」
「そっか…」
智「フラれたら慰めてくれよな」
「フラレないだろ。見てて分かるよ。にのだってりーだーと同じ気持ちだろ」
智「そうである事願うよ」
「お祝いしよう皆でさ」
智「サンキュ。ところで松潤。そっちは?」
「ん?」
智「翔くん。大丈夫?」
「あー…」
上手く話戻したなりーだー。
「………疲れてるみたい。仕事と育児でいっぱいいっぱいみたいでさ」
智「ちょっと痩せたもんな翔くん」
「うん…あいつ完璧主義だろ?仕事の時以外は絶対人の手借りようとしないんだよ。ちょっと古風なとこもあるから俺にもあまり頼らないし…このままじゃ翔が倒れそうで…」
智「………話してみたら?」
「うん…そうだな。ありがとりーだー」
智「おいら何もしてねぇよ」
りーだーのお陰で少しスッキリした俺はそのまま暫く2人で語り合っていた。