第69章 Essential
………思えば。
和香が産まれてからは回数が減ったのは事実。
3人子供が居るとそれどころじゃない。
お父さんとお母さんで居る事が多いから。
家での夫婦2人の時間は…寝てる時。
不満だった訳じゃない。
毎日が幸せで楽しいしさとしの事…勿論愛してる。
大好きだ。
でも…。
久し振りとはいえ…俺が見てたのも気付かない位激しく求めあってた2人を見てしまうと意識せずにはいられない。
あそこは…子供が1人でも2人でも変わらずラブラブなんだろうな…。
それにしても。
最後にさとしとした時…和香が起きるかもってちゃちゃっと済ませた様な気がするな。
そんなえっちだったから…しなくなったのかな。
でも…さとしはえっち好きな筈なんだけど。
………もしかしてついに飽きたのかな。
智「ん?どうした?もう拭いてくんないの?」
「へ?」
ハッと気付くとさとしが俺を向いていた。
「あ…いや。な、何でも…」
智「顔真っ赤だぞおめー」
「う、うっさい!髪位自分で拭け!」
智「ふごっ!」
タオルをさとしの顔に押し付け俺は立ち上がった。
智「な、何だよ…」
「何でもない!」
俺はそのままリビングへと歩いた。