第68章 ママにプロポーズを
ー翔sideー
「う、ん…重い…」
目を覚ますと、潤が俺に被さったまま眠っている事に気付く。
「潤も眠っちゃったのか…」
顔を動かして時計を見るともうすぐ6時半。
「そろそろ起きなきゃ…潤…潤?」
潤「うーん…」
ぺしぺしと頬を叩いても潤の起きる気配はない。
「じゅーん…」
むにゅっと頬を摘まむと漸く太い眉毛が動いた。
潤「ん…翔…?」
「俺以外誰が居るんだよ」
潤の言葉にカチンときて離れようとしたけど潤が伸びをしながら抱き着いてくる。
潤「違うよ…。久し振りだから夢かと思った…」
「………夢じゃないよ」
潤「これから…毎日だよな」
「そうだよ。一生だからね。覚悟して」
潤「幸せ過ぎる…」
ゆっくりと潤が唇を重ねてくる。
「ん…」
舌を絡めながら、潤が俺の肌を撫で回す。
そのままゆっくりと手が下がってきたから慌てて離れようとした。
「じゅ…駄目…」
潤「足りないから…」
「や…もう起きなきゃ…」
潤「大丈夫…」
潤の手が俺のお尻を掴む様に撫でてくる。
散々収まって消えた熱がまたチリチリと身体の奥に籠り始めた。
「あ…ん…」
潤の人差し指が…俺の入口の筋を撫で始めた頃。
隣の太陽の部屋から物音がする。
「潤…太陽が…」
潤「気のせいだって…」
「は、ぁっ…待って…」
そのままゆっくりと指が中に入って来た時、足音と共に寝室の扉が開いた。
太陽「お父さんお母さん!目がさめちゃった!」
潤「お、おぅ!おはよう!」
「お、っはよ…ごめん直ぐ行く、っから…」
くにくにと指を動かす潤の手を俺は慌てて掴んだ。