第68章 ママにプロポーズを
翔「潤…」
「ん…?どうした?」
ウトウトとしていた頃、腕の中の翔が顔を上げてくる。
「眠れないのか?」
翔「何か…勿体なくて…」
「………勿体ない?」
翔「こうして…潤とまた…幸せになれるなんて…思わなかったから」
「翔…」
翔「潤と一緒に居ると…彼女との事が離れなかった。頭から出ていかなかった…」
「………」
翔「………でも今は…それ以上に…潤をもう離したくないって…思うから…」
優しく微笑む翔にそっとキスを落とした。
翔「もう彼女に縛られない…この幸せはもう手離さないから…」
「………俺も…もう手離さない。誓うよ。もう泣かせないから。本当に…馬鹿で愚かで浅はかだった…」
翔「………馬鹿で愚かで浅はかな潤を…俺は愛してしまったんだから…それに俺だって…」
「翔は…違うよ。俺が…」
その先を遮る様に、翔の唇が重なってくる。
翔「もういい…」
「翔…」
翔「ねぇ潤。新しい決め事作らない?」
「決め事?」
翔「うん。俺達きっと一生この事…話し合っていくと思う」
「………うん…」
翔「きっと話し出したら止まらないから…そうなったら…熱いキス、するの…ね?」
翔が微笑みながらそっと唇を撫でてくる。
「………キスは嫌だな…」
布団の中で、俺はゆっくりと翔を仰向けにする。
「熱いセックスは…どう?」
翔「う、んぅ…」
翔に深く口付けながら俺は翔の足を開いていった。