第10章 誕生
いきなり「奥さん」なんて呼ばれるもんだから思わず顔を上げてしまった。
その表紙にちゅっとキスが降りてきた。
潤「全く…どこまで俺を夢中にさせたら気が済むんだよこの天使は…」
「て…」
潤「天使だよ。初めて見た時から今でも俺の天使だ」
「………馬鹿…」
恥ずかしくなってうつ向いたらおでこにキスされた。
潤「照れてる?」
「だって…」
潤「えろスイッチが入ったらあんなに乱れるのに…本当照れ屋だよな俺の天使は」
「もう…昨日の事は言わないで…」
潤「可愛かったよ。でもごめんな結局映画観てご飯も食べずにセックスしまくっただけだったな」
「しまくったって…」
潤「だって…何回したっけ?えーと…5回?6回?」
「………7回」
潤「ははっ、数えてんじゃん」
「この調子じゃまたすぐ2人目出来そうな気がする…」
潤「それいいね」
「いや無理だよ。暫くはいいから」
潤「えーそうなの?」
「だから…ちゃんとまたゴム着けてよね」
潤「マジか…」
残念そうに項垂れる潤に思わず笑ってしまう。
「ねぇ、お腹空いた。ご飯作って?」
潤「え?俺?」
「だって腰痛くて起きれないもん」
潤「腰痛くて起きれないの?だったら…」
潤がシーツごと俺に被さってくる。
「わぁっ!」
潤「動けないなら俺の好きに出来るな」
「ふふっ、もうやだ無理。本当その性欲勘弁してよぉ」
潤「翔のせいだっつってんじゃん。ゴム着けろって言うならその前に最後に生で一発…」
「あははもうっ!」
一晩経っても俺達のいちゃいちゃは止まらなかった。