第10章 誕生
ー翔sideー
「んー…」
伸びをしながら起きると目の前には俺を抱き締めて熟睡する潤の姿があった。
「………格好いい…」
いつも見る度に思う。
潤は本当に格好いい。何をしても画になる。
でも…実際の潤は割と不器用で相葉くん程では無いけど若干天然で。涙もろくて甘えたさんで。性欲魔神で。
そんなギャップがたまらなく…好き…。
顔を近付けちゅっと軽くキスしても潤は身動きひとつしなかった。
「もう…愛する妻のキスで起きないなんて酷いなぁ…」
起きようとシーツをめくるとお互い裸だと気付く。
「そっか…そのまま寝ちゃったのか…」
呟きながら潤の裸を見つめる。
程よく筋肉の付いた引き締まった身体。
この身体に…いつも抱かれてるんだな…。
なんとなく視線が下半身に移動する。
下半身にはシーツがかかり…あの部分は見えない。
俺はシーツに手をかけチラッと捲った。
「おぉー…」
………明るい時に他人のブツをマジマジ見るのは初めてだな。
「………でか…」
このままでもデカいし…勃起した時の膨張率…ハンパないもんな。
………よく入るよなこれが…俺の穴に…。
「おいデカちん。たまには加減しろ」
何となく潤のブツに話し掛けながらそれをちょんちょんと触った。
「いや、そりゃさ?俺だって気持ちいいよ?1回じゃ足りない時だってあるしさ…昨日みたいに。でもさ…お宅いつもじゃん?腰持たない訳よ。今は良いよ私休業中だし…復帰したらちょっと控えて貰っても良いですかね…?」
ぺちぺちと叩きながら話し掛ける。
何か楽しくなってきた。
「フル勃起も程々でお願いしまーす松本ジュニアさん」
笑いながら顔を上げると…吹き出しそうなのをこらえて俺を見つめる潤と目が合った。
「わ、わぁぁぁっっ!!」
潤「おはよ」
「お、起きてたのかよ!!」
潤「まぁね…くくっ…翔何俺の息子と話してんの?」
「べ、別に話してないもん!」
恥ずかしくなり、俺は布団を頭から被った。
潤「もんって…可愛いなぁ」
「可愛くない!」
潤「可愛いって。ほらおいで奥さん」
潤がシーツごと俺を抱き締めた。