第67章 恋の行方 PART 2
ー翔sideー
「んっ、っっ…あ…」
斗真「翔く…っあ…!」
斗真の動きが止まり、何度目かの欲望が俺の中に放たれる。
斗真「はぁっ…はぁ…翔くん…」
ゆっくりと斗真が俺の中から抜けていく。
溢れた斗真の欲望が太ももを伝い、片足だけ履いたジーンズを汚していくのが分かった。
斗真「翔くん…どこ行くの…」
「………斗真の気が済んだなら帰る…」
重い腰を上げ、ベッドに腰掛ける俺を斗真が後ろから抱き締める。
斗真「行かないで。ここに居てよ」
「ごめん斗真…」
斗真「俺と結婚して。ここで暮らそうよ」
「ごめん…出来ない…」
斗真「何でっ…!」
叫びながら斗真が俺をまたベッドに沈める。
斗真「俺にしろよ!何であんな奴がいいんだよ!潤なんかより俺の方が貴方を大切に出来るのに…!!」
「ごめん…ごめんなさい…」
斗真「何で…」
「………俺は…潤じゃないと駄目なんだよ…。どれだけ裏切られても…心を消耗しても…俺は…あの人…松本潤が居ないと生きていけないって…分かったから…」
斗真「………翔くん…」
「俺の事許せないのは分かってる。俺が撒いた種だから。斗真の気が済むまで好きにして…。でも…俺は…潤以外愛せない…ごめんなさい…」
斗真「………馬鹿だ…翔くん…」
「………」
斗真「裏切られた男をまだそんなに好きだなんて馬鹿だ…こんな…こんな酷い事した俺にまだ謝るなんて…馬鹿だ…」
「………ごめんなさい…」
斗真「帰したくない…帰したくないんだ…」
ゆっくりと斗真の唇が落ちてきた。