第67章 恋の行方 PART 2
「だって…俺…最低な事して…潤と居られるなんて簡単に言えなくて…そんな事許される訳ない…」
智「翔くんや松潤が一緒に居られないなら俺とかず…どうなる?」
「………」
智「俺が過去にやらかした事のツケ…かずに背負わせた。一生背負わせた。俺は君らよりもっと最低なんだよ」
「智くん…」
智「たまに思うんだ。飯作ってるかずと…その横で楽しそうに話しながら手伝ってる智香見て。本当なら俺1人で背負わないといけないのに…かずに背負わせてる。勿論仲良くやってくれてる。でもそれはあの2人の相当な努力の上に生まれたもんでさ。肝心な俺は何もしてない。それを…見てるしか出来ない。16の亜香里孕ませて…知らずにのほほんと暮らしてた。本当に…自分が情けない。かずは…よく愛想尽かさないって…感謝してる」
「………そっか…」
智「間違いなんて俺もかずもいくらでもある。好きだって想いはあったのに…4年もその気持ちに向き合わないでかず以外の奴と遊んでた。でも…俺とかずは…そんな時期があったから…こいつしか居ないって分かった。もし直ぐに1対1で付き合ってたら違った結果になってたかもしれない」
智くん…。
智くんは…ずっと…その罪と今でも向き合って…。
智「翔くんも松潤も純粋過ぎたんだ。純粋過ぎて…すれ違った時に大きな間違いをした。それはもう変えられない。でもこれからは?また本当に同じ過ち…やる?」
「ううん…」
智「だったら先の事なんて考えるな。ワガママになれよ。間違いは犯した。じゃあそれを含めて…翔くんはどうしたい?」
「っっ…潤と…居たい…」
智「んふふ。答え出たじゃん」
「ぐすっ…智くんありがと…」
涙を流す俺を智くんは優しく抱き締めてくれた。