第66章 恋の行方 PART 1
真央「だったらもういいでしょ。帰ってよ」
「話が終わったんなら直ぐにでも帰るよ。本題は聞いてないし」
真央「………」
「翔に何を言った。答えてくれ真央」
真央「………」
「言えない事を言ったのか」
真央「………」
「真央!!」
真央「何であの人を庇うのよ!!そんなに大事!?」
「大事だよ」
真央「………」
「何よりも大事だ。だから…命を懸けてでも守りたい」
真央「潤くん…」
「教えてくれ真央。お前に少しでも翔に対する良心が残っているのなら」
真央「………」
「真央」
真央「やっぱり私…潤くんには…嘘付けない…」
「………分かってる」
真央「私…潤くんと別れた後…妊娠に気が付いたの」
「………え…?」
思いもよらない言葉に俺は声を失った。
「潤くんの…子」
「お、れの…子供…」
身体から力が抜けていく感覚。
俺はそのままフラフラと…ソファーに倒れ込む様に腰掛けた。