第66章 恋の行方 PART 1
気まずい空気を何とか隠しながらの収録は本当に削られる。
それでも何とか今日の3本録りを終え、俺はりーだーと相葉くんと翔のマネージャーの元に向かった。
使われてない部屋に入り、鍵をかける。
翔マネ「ど、どうしたんですか」
俺ら3人に囲まれ、圧を感じたんだろう。
マネージャーは恐る恐る後ずさった。
雅紀「ごめんごめん。聞きたい事があるんだよ」
翔マネ「聞きたい事…?」
智「そう」
「………翔と俺の事で言ってない事ないか?」
翔マネ「………え?」
「俺と翔がやり直す為に努力してた事…お前とうちのマネージャーが1番分かってるだろ。近くで見てたんだから」
翔マネ「それは…勿論」
「急に別れるなんておかしいんだ。何か変わった事無かったか知りたい」
翔マネ「変わった事…」
少し考えた後、思い付いた様な顔で俺を見つめる。
雅紀「何?」
翔マネ「あの…『絶対言うな』って言われてたんですけど」
「うん」
翔マネ「あの日…櫻井さんと仕事終わって帰ってたら…スタジオで会ったんです」
智「誰に?」
翔マネ「井上真央さんです」
「真央…!?」
翔マネ「はい。最初は偶然だったんとですけど…二度目は…あちらが待っていた様で。それで櫻井さんとお話を」
「何の話をしたんだ」
翔マネ「分かりません。櫻井さん俺に帰る様に言われて…2人にならないと出来ない話もあるから…言われた通りに。でももしそれが原因なんだとしたら…間違ってました」
「翔がそう言ったんなら仕方ないよ…」
翔と真央が会ってた…。
嫌な感じを覚えながら俺は項垂れた。