第65章 答え
ー潤sideー
翔『もしもし潤?』
「翔?」
翔『今大丈夫?』
「大丈夫だよ」
翔『ありがとう。あのね…この間の話…考えたんだけど…』
「うん」
翔『………いい案だと思うよ』
「そっか…!」
翔『だから…今度の休みにでも…荷物持って戻るよ』
「分かった」
翔『また…宜しくお願いします』
「こちらこそお願いします」
翔『それじゃお疲れ様。また』
「うん。お疲れ様」
電話が切れると俺はまたスマホをポケットに戻した。
智「オッケーだって?」
「うん」
智「良かったじゃん」
「にのに感謝だな」
智「伝えとくよ。じゃあ改めて乾杯」
「乾杯」
りーだーの行き付けの居酒屋。
カウンター席でお酒を酌み交わしながら笑い合う。
本当は相葉くんも呼びたかったんだけど仕事で来れなかった。
悔やんでたなぁ…。
智「松潤さ…」
「ん?」
智「この間は『どうでもいい』なんて言ってたけど…本当はそんな事思ってないだろ」
「………」
智「繋ぎ止めたかったんじゃねぇの?翔くんの事」
「………」
カラン、と水割りの氷が音を立てる。
「………そうかもしれないな。でも…『やってく自信ない』って言われて…俺も自信なくしたのは事実だよ。だから…今は太陽を1番に考えたいんだ」
智「そっか…」
「ごめんな…色々迷惑掛けた挙げ句結局離婚するなんて…」
智「謝んな」
りーだーの手が俺の背中を叩く。
智「ま、これからの事はまた考えような。相葉ちゃんの結婚…しっかり祝ってやりたいしな」
「うん。そうだね」
お互い笑い合いながら俺達はまたカチンとグラスを鳴らした。