第10章 ♣️ウィンタースポーツが…
智side
相葉ちゃんに手を引かれてかまくらの中に入ると、そこは思ったよりもうんと広くて、小さなこたつが置いてあった。
胡座をかいてこたつに入ると、ほんのり暖かい。
「相葉ちゃん、一人で造ったの?」
「一人で造った…って、言いたいとこだけど、実はね…」
と前置きをして、たまたま大学時代の友人とスキーに来ていた翔ちゃんが、事情を知った仲間と一緒に手伝ってくれた、と明かした。
だから翔ちゃんがいたんだ…
「でも、嬉しい…ありがと、相葉ちゃん」
あんなに我が儘言った俺の為に造ったかまくらが、本とに嬉しかった。
「ごめん…俺、我が儘いっぱい言った…」
「俺の方こそごめんね? 俺も我が儘言ったし、心配もかけちゃって…。
でもね、どうしても大ちゃんのこと喜ばしたくって…」
俺達は小さなこたつを挟んでキスを交わす。
「部屋帰ったら、今度は俺が相葉ちゃんのこと、い~っぱい悦ばしてあげるね?」
覚悟しといてよ、と付け足すと、悪戯っぽく笑って見せた。
「えっ、え~(///ω///)」
目の前で相葉ちゃんは真っ赤な顔して照れていた。
その日、
二人は熱く激しい一夜を過ごしたことは、言うまでもない。