第1章 ♦爪先が…
雅紀side
ニノが感じ始めてる。
だって、どんなに集中してるフリしてみせたって、目はトロンとしてきてるし、さっきまで尖ってた唇も開いてきてる。
俺はその場に寝転がり足を伸ばすと、スウェットと下着のウエストを爪先で摘まみ、もう一方の足をその中に忍び込ませた。
直に触れたそこは、もうしっとり濡れていて…
爪先で掻くようにしてやると、ニノの手からコントローラーが落ちた。
「…は、あぁ…」
ニノの口から吐息が漏れた。
恥ずかしそうに顔を覆うと、テーブルに顔を伏せた。
「ここ、いいんだね」
小刻みにテーブルの上の塊が動いた。
その肩が激しく上下している。
その姿に俺の『オレ』も頭をもたげ始めた。
俺は両足で『ニノ』を挟み、更に強い刺激を与えてやった。
「あ…はぁ、おま…な…にし…て…んの…よ…」
苦情を言いながらも、
「なに、って…『ニノちゃん』と遊んでんの」
足先で上下に擦ってやると、『ニノ』はどんどん質量を増し、
「…やば…い…って………あっ………!」
そのまま熱を放った。
「イッちゃったね~、ニノちゃん♪」
テーブルに伏せたままの頭を撫でてやる。
ニノはバッと顔を上げ、
「やっぱお前『相ばか』だ…」
真っ赤な顔でグスンと鼻を啜った。
「うん、そうかも♪
さ、あっちで続きしよ?」
寝室を指さす。
そっから先は…決まってるっしょ♪
ー数日後
久し振りに訪れたニノの部屋…
リビングに鎮座していた筈のこたつは、跡形もなく撤去されていたのは、言うまでもない…
おしまい