第20章 ♦時計が・・・
雅紀side
ピピピピ…ピピ…
携帯のアラーム音で目を醒ます。
時間は9時。
隣で眠る愛しい人は…
何故、足…???
俺は“足”を腕枕してた、ってことか?
いや、そんな筈はない!
これは“夢”だ。
もっかい寝よZZzz…
ー5分後ー
ピピ…ピピピピ…
再び鳴り響くアラーム音。
パチっと目を開いて隣を見る。
やっぱり“足”だ…
翔ちゃんの寝相…相変わらずだ(;・∀・)
俺は翔ちゃんを起こさないように、そっと“足”の下から腕を抜き取った。
「さ、朝ごはん作りますか!」
愛しい人が眠るベッドを抜け出し、キッチンへ向かう。
冷蔵庫から必要な食材を出して、さあお料理開始。
大根切って、お豆腐切って、お鍋に入れて…
グツグツなるまでにお葱を切って…
「…おはよ」
愛しの“足”… じゃなくて、翔ちゃんが頭ボリボリしながら起きてきた。
「あ、おはよ翔ちゃん」
翔ちゃんはダイニングの椅子に座り、テーブルに用意しておいた新聞を広げた。
時間は…壁の時計で9時30分。