第19章 ♣️唇が…
和也side
サトミーのやつめ、智に猫なで声なんか使いやがって…
だいたいだなぁ、智はお前のモンじゃないってーの!
って、俺のモンでも無いけどね(ノ´д`)
「こんな所で立ち話もなんだから、上がってよ?」
「うん。おじゃましま〜す」
サトミーは智の胸に抱かれたままだ。
「ミィちゃんちょっと降りてて?」
大野さんがそっとサトミーを床に降ろした。
あ〜ぁ、ブーツ脱げないよね、サトミー抱っこしてたらさ。
「…ミィ…」
なんだよ、俺の言う事は聞かないのに、大野さんの言う事はちゃんと聞くんだね。
強かな猫だ。
大野さんがブーツを脱ぎ終えた途端、足に尻尾絡めて抱っこのお強請りなんてしてやがる。
あぁ、ホントは俺がその足に絡まりたい…