第19章 ♣️唇が…
和也side
俺は緊張してた。
えっ、なんで緊張してるかって?
来るんだよ、あの人が!
さーとーしが!
これが緊張せずにいられる?
俺にはムリだね。
だって惚れてんだぜ?
そりゃさ、一旦は諦めたよ?
でもさ、そんな簡単に吹っ切れるもんじゃないんだよ。
未練たらしい、って思うけどね。
あー、落ち着かねー(^_^;
「ミィ〜ィ」
おっと、コタツからひょっこり顔出してるコイツにも言い聞かせとかなきゃ。
「おい、サトミー。いいか、今日はお前は“サトミー”じゃなくて、“ミー”だかんな?」
小首傾げて、真ん丸な目で俺を見上げるコイツ。
コイツは俺の同居人…じゃなくて、同居猫か…
雨の日に拾って以来、俺はコイツと暮らしてる。
(詳しく知りたきゃ、第3章を見てみな。 by 和也)