第16章 ♣️探し物が・・・
智side
「で、翔くん、何探してんの?」
壁時計と腕時計を交互に診ながら、アタフタしてる翔くんに聞いて見た。
「えっと…、そうだ! クリアファイル…赤いクリアファイルに挟んだ…」
フムフム…(( ˘ω ˘ *))
「中に今日の資料が入ってて…。昨日昼間に作ったので…」
なるほどなるほど。
もうしどろもどろじゃん(^_^;)
「どこで作業したの?」
「…………………コタツ?」
俺達は寝室を飛び出し、リビングへ…
『せーの…』
の掛け声と同時に布団を捲る。
『あったー!!』
しっかりありましたよ、赤いクリアファイルが…
「ありがと〜、智くん!」
いえいえどういたしまして(^^)v
「ところでさ、智くん? さっきからずっと我慢してたんだ、俺。…そろそろ頂いちゃってもいい感じ?」
へっ?
答える間もなく、スッポンポンの俺は翔くんに押し倒されてしまった。
その日、
翔くんは遅刻をし、コタツでの作業は行わないことを、心に強く決めたのは、言うまでもない。
おしまい。