• テキストサイズ

こたつ de ×××【気象系BL】

第12章 ♣あの娘が・・・


「あのさ…」

先に口を開いたのは俺。

「さっき擦れ違ったよね…。

駅前の書店で…」

智子ちゃんが驚いて顔を上げた。

「男の子の格好してたけど、すぐ分かったよ、智子ちゃんだ…って」

もっと前から気付いてた、なんて言える訳ない…

「良かったらさ、名前教えて?」

勿論、本名ね、って付け足す。

「さ、さと…し…。大野…智…」

蚊の泣くような小さな声。
それでも俺は聞き逃さないよ、君の声を。

「そっか、智くんか…」

「あ、俺は櫻井翔、って知ってるか〜(^_^;)」

斜め隣に座る智子ちゃんが俯いたまま頷く。

「幻滅…しなかった…? 男の姿見て…」

俯いたまま話し出す智子ちゃん。

「しなかったよ? 俺は智子ちゃんもすっげーかわいいと思ったけど、智くん?はもっとかわいいと思ったよ?」

って、何言ってんの〜、俺ってば(^_^;)

智子ちゃんの顔が茹で蛸状態だ…
/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp