第12章 ♣あの娘が・・・
落ちたサクランボを摘み、口に放り込む。
そしてどこにでもあるサクランボに、
「うんめ〜」
って大げさなリアクション。
「智子ちゃん、美味しいよ?」
智子ちゃんは俯いたまま俺を見ない。
「あ〜、翔ちゃん〜久しぶり〜♪」
見るに見かねたのか、和子ちゃんがフォローに入った。
「和子ちゃん、久しぶり〜。今日は長瀬くん一緒じゃなくてごめんね?」
「うん、いいよ〜♪ それよりさ、智子ちゃんアレやってあげなよ?」
そう言って隣の智子ちゃんを肘でツンツンする。
アレ、って何よ?
「ホラホラ、智子ビーム! 美味しくなる魔法!」
なんだそりゃ…(^_^;)
智子ちゃんは漸くスカートから手を離すと、その手で顳かみの辺りでVを作った。
「さ、智子ビ…ム…」
顔をサクランボみたいに真っ赤に染める智子ちゃん。
超かわいいじゃん♡♡