• テキストサイズ

こたつ de ×××【気象系BL】

第12章 ♣あの娘が・・・


その後、制限時間ギリギリまで2人(ほぼほぼ和子ちゃんの独壇場だったけど…)のテンション上がりまくりのサービスを受け、俺達は店を後にした。

「どう、楽しかっただろ?」

「そこそこには…」

曖昧な返事を返した。
楽しくなかった、と言えば嘘になるから。

ポケットに手を突っ込むと、帰りがけに渡された智子ちゃんの名刺。

ピンクの小さな紙に、あの姿からは想像出来ないような、達筆な字で“智子”って書いてある。

“ギャップ萌え”狙いか?

それにしても

「可愛かったな…智子ちゃん…」

独り言のつもりが、しっかり長瀬くんに聞こえたらしく、

「あぁ、確かに可愛かった。でもな、櫻井。和子ちゃんの方が可愛いぞ?」

って…

それは個人的主観でしょ?

俺は智子ちゃんが可愛いと思ったの!

でも、

「和子ちゃんは美人さんですよね…」

なんとも当たり障りのない答え。

まあな…、と言ったきり、先の日言葉を濁す長瀬くん。

「何ですか?」

覗き込むようにして下から見上げる。
/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp