第6章 ドS兄弟
今にも、監視役の男や両親をも殺し
てしまいそうな翔を見かねて、同僚の
二宮と後輩がてだてをしてくれて
実行に移せたのは、離れてから半年
経ってからだった。
出発時間が近いて、アナウンスが
流れて失敗だったかと頭を抱えて
しゃがみこんだ。
智『翔っ!!』
翔『智っ!!』
溢れる涙を止められず、二人で抱き
合った。
和『ほら。 …時間ねえから。
俺の頑張り無駄にすんなよ』
そう言うと、二宮が二人の背中を
ガシッと強く渇を入れ送り出した。
智『翔…ありがとう… 会いたかっ
た…死ぬほど会いたかった…』
翔『本当に頑張ったよ…。
だから、向こう着いたら死ぬほど…
愛してあげるからな。覚悟しとけよ
な?…あんちゃん♡』
Maybe next…