第3章 〜一味との時間〜
エ「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」
ル「よし、決まりだな!!」
結局、誘惑に負けてお邪魔することになってしまった。
ル「ここが俺の部屋だ!!」
ドアを勢い良く開けて誇らしげに中に促してくれる。
部屋の中にはベッドとクローゼット、テーブル、ソファと棚があった。
ベッドに隣接している壁にはルフィが自分で描いたものであろう、海賊旗が留められており、棚の上には骸骨をモチーフにした置物や綺麗な指輪、ネックレスなどの小物が飾ってあった。
個人的な感想としてはルフィがこういうものを飾っているイメージはなかった為少し意外だった。
ル「ん?どした?」
ずっと部屋の中をキョロキョロと見回している私を不思議に思ったのかルフィが声を掛けてくる。
エ「あ、いえ。船長室なんて滅多に入れるものじゃないのでつい」
言い訳がましい言葉をこぼしながらソファに腰かける。
ル「そーかぁ?」
そう言いながらルフィは自分のベッドに腰を下ろす。
それからしばらく二人で楽しく語り合い、互いにウトウトし始めてきた。
ル「ふぁ〜あ、そろそろ寝るか」
エ「そうですね、私も眠くなってきました…」
目を擦りながらソファに横になる。
ル「…お前それじゃ寝にくくねぇか?」
エ「そう、ですか?」
もうエミリは完全におネム状態である。
なんとか意識を保とうとしきりに目を擦っているが、ほとんど効果がないようでトロンとしている。
ル「こっちこいよ」
エ「でもベッドとっちゃめいわ、く……ですし」
ル「いーっていーって、ほら」
エミリをひょいと抱えソファからベッドに寝かす。