第16章 Don't be discouraged!
二宮side
二人、ほぼ同時に熱を吐き出し、
ベッドに倒れこむ。
ひくひくと、纏わりつく潤の中を
そのまましばらく味わう。
息が整った頃、名残惜しいけど潤の中から出た。
潤を見ると…満ち足りた顔。
なんだろう?俺まで満たされるわ。
そっと、ベッドを出ようとすると
後ろから手を掴まれた。
M:「どこ…いくの?」
「風呂入れてくるだけだよ。
そのままじゃやでしょ?」
潤の身体に目線を向けながらいうと赤面する。
潤も俺も、潤の放ったものですごい状態。
さすがにこのままはお互いにまずい。
「ちょっとだけ、いいこで待ってて」
まだ、頬を膨らませてる潤に言い含めて
部屋を出た。
浴室はいかにもという感じで
綺麗に整えられていた。
バスタブにお湯を張るために蛇口を捻る。
勢いよく出るお湯を見つめながら
今後の事を考える。
薬の事はみんなに言わないと駄目だろうな。
いくら本人がやめるって言ったって
いままでそこを頼りにしてたんだから
それが一気に無くなれば不安でかえって
不安定になるだろうし…。
不安定になった潤を支える必要がある。
そのためにはみんなで
現状を把握しておかないとダメだ。
薬は…とりあえず全部出させて
俺たちで管理だな。
そのうえで…ちゃんと寝れるように
俺たちでケアしてやらないと…。