第12章 tie me up… tie you down…
櫻井side
智くんが尋常ではない積極性で俺を攻める。
プラセボ効果が
こんなに出るもんなんだろうか?
智くんに押し倒され、
胸を弄られ不覚にも声が出る。
「んっ…ふっ…んんっっ……あぁ…」
自分でも信じられないくらい甘い声。
でも…抑えられない。
O:「翔ちゃん…、こういう……んっ……
おいらが……っん…欲しいんでしょ?」
キスの合間に妖しく笑う智くん。
いつもと違う。
もともと綺麗だけど…
言葉に出来ない色気と艶を纏ってる。
されるがままにされる躰。
どんどん熱を帯びてきてるのがわかる。
その熱は自分の中心に集まってきてるのも
自覚する。
ガチャガチャとベルトが鳴る。
止める間もなく、ズボンに手がかかり
下着ごと下ろそうとする。
焦って止めるけど智くんの手は
止まるどころか俺のモノを撫で上げ、
思わず腰が浮いたところで
見事に剥ぎ取られた。
智くんの長く綺麗な指が
俺のモノに絡みつく。
淫靡な光景に唾を飲む。
ごくりと鳴る喉。
智くんの視線が俺の目を捉える。
O:「翔ちゃん……めっちゃ硬いよ?ここ…
おいらのこと……好き?
だから…こんなにしてるの?」
いつもと立場が逆転してる。
そのことにものすごい倒錯感を感じる。
「好きだよ……智くん……愛してる…
智は?」
O:「愛してるよ……翔ちゃんが欲しい……。
好き過ぎておかしくなりそうだよ……。
好きじゃなきゃ……愛してなきゃ……
こんなこと出来ない」
絡めた指の腹で敏感な先を刺激する。
そして俺の目を見つめたまま…
俺のモノをその綺麗な唇に咥えた。