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しあわせはここにある【気象系BL小説】

第10章 Super Fresh!


松本side


大晦日。

ここ何年かは年末の
紅白歌合戦の司会をやらせてもらってる。

最初はすごく緊張して、
本当に自分達でいいのかと自問自答し
メンバーとも散々、話し合った。

周囲は「おめでとう!」
「今までの努力が実ったね!」って
まるで自分のことのように
喜んでくれたけど…。

当時は実感が無くてみんなプレッシャーに
押し潰されそうだった。

前の年に初めて紅白に出て
その雰囲気に圧倒された思い出しかなくて…
翌年まさかの司会抜擢。


これでプレッシャーを感じない人がいるなら
是非お目にかかりたいと思う。


毎年『これが最後』と思いながら
何回かやらせてもらい、
ようやく少し周囲に目を配る
余裕が出てきた気がする。

確かに紅白はスゴい。
舞台演出とか、
参考になると思いながら臨む最近。

相葉くんは相変わらず慣れないみたい。

ニノや翔くんはさすがと言う感じ。

智くんはいつも通り。

どんな場所でも動じる様子を見せないのは…
やっぱりリーダーだと思う。

みんななんだかんだ言いながら
そんな智くんに救われてるんだよな。

俺は…多分相葉くんとニノの
中間ぐらいの感覚かな?


12月31日、午後11時40分
大トリの熱唱も終わり、
あとは審査結果を待つだけ…。


司会:「今年の優勝は……白組です!」

みんなそれぞれに出場歌手の皆さんに
挨拶して喜びを分かち合う。

智くんが優勝旗を受け取り、
皆【蛍の光】を歌う。

テレビの画面が【ゆく年くる年】に
切り替わった瞬間、ふぅと安堵の息をつく。

俺だけじゃなくメンバー皆がそんな感じで
思わず笑みが浮かぶ。


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